「空に動かない明るい光がある」「同じ位置に出たり消えたりする光を見た」という報告は少なくありません。その多くは、金星や木星などの明るい惑星を見ているケースです。ここでいう「未確認」は正体が特定できていない状態を指す言葉であり、地球外を意味しません。長時間ほぼ同じ位置に見える明るい光は、まず惑星や恒星を候補に入れるのが基本です。
明るい惑星はどこに、どう見えるか
金星や木星は非常に明るく、夕方の西の空や明け方の東の空で特に目立ちます。とりわけ金星は、太陽や月を除けば空でもっとも明るく見える天体とされ、街明かりのある場所でもはっきり確認できることがあります。これらの惑星は時間とともにゆっくり位置を変えるものの、短時間の観察では「ほぼ同じ位置に静止した明るい光」として見えます。そのため、見慣れない人には正体不明の発光体に感じられることがあります。
なぜUFOと見間違えるのか
見間違いの主な要因は、惑星が低空にあるときの大気の影響にあります。地平線近くにある惑星は、大気のゆらぎによって光が揺らいだり、赤・青などに色が変化して見えたりすることがあります。また雲の切れ間から見え隠れすると、「出現と消失を繰り返している」ように感じられます。さらに、暗闇の中で静止した光点を見続けると、実際には動いていない星や惑星が「揺れている」「移動している」と感じられる自動運動効果という視覚現象も知られています。これはカメラではなく人間の視覚そのものに由来する誤認の原因です。
惑星かどうかを見分ける基本
見分けの出発点は、その光が長時間ほぼ同じ位置にとどまっているかどうかです。点滅せず一定の明るさで、数十分にわたって星空とともにゆっくり動く明るい光であれば、まず惑星や恒星を疑います。日時・方角・高度を記録しておけば、後から星図アプリなどで金星や木星の位置と照合できます。一方、点滅して直線的に移動する光は航空機、点滅せず一定速度で短時間に空を横切る光点は人工衛星やISSなど、別の既知現象の可能性が高いと考えられます。色の変化や揺らぎは、物体側の動きではなく大気やレンズ越しの見え方であることが多い点にも注意したいところです。
写真に撮ったときの注意
明るい惑星をスマートフォンなどで撮ると、手ブレで光点が線状や弧状に伸び、「光が急に動いた」ように写ることがあります。ピントが合っていない場合は、点であるはずの光源が円形や多角形のボケ像になり、円盤型の物体と誤解されることもあります。撮影像だけで判断せず、肉眼での見え方や記録した方角・時刻とあわせて確認することが、誤認を避ける近道です。誤認されやすい既知現象の一覧はUFOの見分け方の早見表にまとめており、各現象の定義は用語集でも確認できます。
あわせて読む: UFOの見分け方・誤認の早見表 / UFO/UAP用語集 / 火球(明るい流星)とUFOの見分け方 / UFOを見たら・記録の手順
よくある質問
金星をUFOと見間違えるのはなぜですか?+
金星は太陽や月を除けば空でもっとも明るく見える天体とされ、夕方の西の空や明け方の東の空で特に目立ちます。低空にあると大気の影響で光が揺らいだり色が変化したりし、雲の切れ間から見え隠れすると出現と消失を繰り返すように感じられるため、正体不明の発光体と見間違えられることがあります。
動かない明るい星はUFOですか?+
長時間ほぼ同じ位置に見える明るい光は、まず惑星や恒星を候補に入れます。金星や木星が代表的です。点滅して移動する光は航空機、一定速度で空を横切る光点は人工衛星などの可能性が高く、見え方ごとに既知現象を順に確認していくのが基本です。
金星か木星かを見分ける方法はありますか?+
観察した日時・方角・高度を記録しておくと、後から星図アプリなどで金星や木星の位置と照合できます。どちらも点滅せず一定の明るさで、星空とともにゆっくり動くのが特徴です。
