この記事の要点
- Flightradar24はADS-B(GPSによる放送型の位置情報)を世界5万台以上とされる受信機で集め、便名・機種・高度などをほぼリアルタイムで表示します。
- 地図上で頭上の機体アイコンをタップして調べる基本機能は無料、カメラを空にかざすAR機能は有料の上位プランの機能とされています。
- 位置灯は常時点灯で右翼端=緑・左翼端=赤・尾部=白、衝突防止灯は赤の閃光や白のストロボとして点滅します。
- 点滅する赤・緑・白の光が一定方向に動いていれば飛行機の可能性が高く、ホバリングや急な方向転換は別の対象を検討します。
- アプリに映らない=UFOではありません。表示されない機体やドローン・星などの可能性も含め、複数の手がかりで評価します。
夜空や夕暮れの空に、ゆっくり動く光が見えることがあります。点滅していたり、赤と緑が混じって見えたりすると、何だろうと気になる方も多いはずです。その多くは飛行機です。そして、頭上を飛ぶ飛行機が「何便で、どこからどこへ向かっているのか」は、Flightradar24というサービスでかなりの確率で確認できます。
このページでは、Flightradar24の仕組みと基本的な使い方、そして「その光が本当に飛行機か」を見分けるための航空灯火の知識を、一次資料で確認できた範囲で整理します。空の光の正体を一つずつ消去法で確かめる、その入口になる内容です。
Flightradar24とは何か(仕組み)
Flightradar24は、世界中を飛ぶ航空機の位置をほぼリアルタイムで地図に表示する、実在のフライトトラッキングサービスです。地図上の小さな飛行機アイコンをタップすると、便名・出発地・到着地・機種・高度・速度・進行方向などが表示されます。
データの主な情報源はADS-B(放送型自動従属監視)と呼ばれる仕組みです。航空機はGPSで自機の位置を割り出し、その情報を継続的に電波で発信しています。Flightradar24は、公式の説明によれば世界に5万台以上あるとされる地上の受信機でこの信号を受け取り、運航スケジュールなどと組み合わせて表示しています。
ADS-B信号を出さない一部の旧型機や軍用機は表示されない、あるいは複数の受信機で位置を推定するMLATという方式で表示される場合があります。つまり「アプリに映っていない=飛行機ではない」とは限らない点には注意が必要です。
覚えておきたい用語
頭上の飛行機を調べる手順
パソコンのブラウザでもスマートフォンのアプリでも利用できます。基本的な確認は無料の範囲で行えます。スマホの場合の手順は次のとおりです。
- 1Flightradar24のアプリを開く(またはブラウザでflightradar24.comを開く)。
- 2地図に表示された飛行機アイコンから、頭上の方向・位置に近いものを探す。
- 3位置情報を許可しておくと、自分の現在地が地図に表示され、近くの機体を見つけやすくなります。
- 4気になるアイコンをタップすると、便名・出発地・到着地・機種・高度・速度などの詳細が表示される。
- 5高度や進行方向と、実際に見えている光の動きが一致するかを照らし合わせる。
スマホのカメラを空にかざすと、映像の上に飛行機の情報を重ねて表示するAR(拡張現実)機能もあります。ただし、このカメラ越しに頭上の機体を特定する機能は有料の上位プランの機能とされています。無料の範囲では、地図上で位置と高度を見比べる方法が基本になります。
一致のさせ方
そもそも飛行機の光をどう見分けるか
Flightradar24で確認する前に、「これは飛行機らしい」と当たりをつけられると効率的です。航空機の外部灯火は色と点き方に決まりがあり、その特徴をつかむと判断しやすくなります。
大きく分けて、機体の向きを示す「位置灯(航法灯)」と、遠くからの視認性を高める「衝突防止灯」があります。位置灯は点灯したまま(常時点灯)で、右の翼端が緑、左の翼端が赤、尾部が白と決められています。一方、衝突防止灯は点滅する灯火で、赤色の閃光灯(ビーコン)や、白色の高輝度ストロボが使われます。
| 灯火 | 色 | 点き方 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 位置灯(右) | 緑 | 常時点灯 | 右の翼端。進行方向・機体の向きを示す |
| 位置灯(左) | 赤 | 常時点灯 | 左の翼端。進行方向・機体の向きを示す |
| 位置灯(尾部) | 白 | 常時点灯 | 尾部。後方から見たときの位置を示す |
| ビーコン | 赤 | 点滅(回転) | 遠方からの視認。エンジン運転中などの警告 |
| ストロボ | 白 | 強い閃光 | 飛行中などに遠くからの視認性を高める |
このため、ゆっくり一定方向に動く光で、赤と緑の点灯に加えて白い閃光が点滅していれば、飛行機の可能性が高いと考えられます。逆に、その場でホバリングする、急に角度を変える、色がカラフルに変わるといった動きは、ドローンや別の対象を検討する手がかりになります。
判定の軸
見分けがつかないとき・注意点
距離が遠いと色や点滅は見分けにくくなります。また、星や惑星(金星など)は動かない、あるいは非常にゆっくりにしか動かないため、点滅して移動する光とは区別できます。人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)は点滅せず、一定の明るさで滑るように移動するのが特徴です。
Flightradar24に映らない光がすべて謎というわけではありません。前述のとおり一部の機体は表示されないことがあり、また気球やドローン、地上の光の反射など、航空機以外の説明も常に検討する必要があります。一つの方法だけで断定せず、複数の手がかりを重ねて評価することが大切です。
正体が確認できない場合は、無理に結論づけず「未確認」のままにしておくのが誠実な態度です。未確認とは正体が分からない状態を指す言葉であり、地球外を意味するものではありません。
よくある質問
Flightradar24は無料で使えますか。+
地図上で飛行機アイコンをタップして便名・出発地・到着地・機種・高度などを確認する基本機能は無料で利用できます。スマホのカメラを空にかざして頭上の機体を特定するAR機能などは、有料の上位プランの機能とされています。
頭上を飛ぶ飛行機が何便かを調べるにはどうすればよいですか。+
アプリや公式サイトを開き、地図上で自分の現在地の近くにある飛行機アイコンを探してタップします。見えている光の方向・高度・進む向きと、表示された機体の情報を照らし合わせて一致を確認します。
飛行機の光はどう見分けますか。+
位置灯は常時点灯で右翼端が緑・左翼端が赤・尾部が白、衝突防止灯は赤色の閃光や白色のストロボとして点滅します。点滅する赤・緑・白の光が一定方向にゆっくり動いていれば、飛行機の可能性が高いと考えられます。
Flightradar24に映らない光はUFOですか。+
そうとは限りません。ADS-B信号を出さない一部の機体は表示されないことがあり、ドローンや気球、星や衛星などの可能性もあります。映らない=未確認という事実にとどめ、複数の手がかりで評価することが大切です。
